旅行は英語で「Travel:トラベル」、Travelの語源は「Trouble:トラブル」古フランス語の「trubler: 濁らす、困らす」にあるとも、ないとも、諸説あります。
「旅活」の経験から「Travel」に「Troubel」:困る事は、よくあると思います。
「Trouble」を何とか解決しながら進めていく「Travel」は、ちょっとした「Explore Adventure:冒険」にも思えます。それは、のちのち、ビール片手に話に花が咲いちゃいます。 今日は旅活の古き良き時代から・・・
ミュンヘン直行便
1990年代、東京⇔ミュンヘン間はJAL便が週1便飛んでいました。丁度帰国する時には日程が合わなかったのでミュンヘンからフランクフルトまではJALではなく「Lufthansa便」で行き、フランクフルトから成田までは「JAL」で帰ることになりました。
「旅活」はこの頃既に「ビール大好き人間」だったので、美味しい「ドイツビール」と出会い、ミュンヘン市内へは毎夜のように飲み歩きをしてました。ホテルには仕事仲間が教えてくれたビールが「2ケース」帰国を待っていました。
おすすめビールを教えてくれた仲間は数日前にお目当てのビールが売っているスーパーを見つけてきてくれて、更には一緒にスーパーにもついて来てくれてケースでの買い物をサポートしてくれました!とっても親切にして頂きました。重いって分かっててもこのうまさは是非家内にも味わってもらいたくて、お土産として持って帰るぞ!と決めています。帰国までのカウントダウンって毎日カレンダーを消して待つほどに嬉しいですね。
さあ、帰国の朝を迎えました。嬉しい一日のはじまりです。嬉しい反面ビール2ケースはどう見ても重たそうです。プラス・「スーツケース」を載せたタクシーでミュンヘン空港へと向かいました。流れる景色に「また来たいな」と思いつつ、
今度いつこれるのかな? また来たいなぁ。ミュンヘンいい所だったな・・・タクシーはミュンヘン空港に着きました。
ミュンヘン空港内警備
空港内のカートには、やはりスーツケースにビール2ケース。今でいう「爆買いの山」のように映ります。空港内警備をしているPOLIZEI(警察)は男女ペア1組で巡回中。カートを押して進む方向の向こう側からそのペアのPOLIZEIがやってきています。
こちらを見ています。当然視界にはいるでしょう。決して怪しい者ではございません。その時、ビール好きの日本人が2ケースものビールを空港カートに載せている。普通のスーパーでの買い物カートであれば、その様子も日常的にはノーマルに映るものですが、ここは空港。ビール2ケース+スーツケースをカートに。
空港カートにビール2ケース。その様子が2人の目に入らないわけがありません。彼らもビール好きなんでしょう、あれは「微笑み」以上、「にっこり」以上、大きな口が男女ともに開き「笑い」と「感激」と「ユーモア」で「目もこらえんばかりの力が入り!」一瞬で表情が平和になりました。こちらも、にやりと返しました。
女性のPOLIZEIは腰をかがめ、男性の方は腹で笑う恰好になり。英語でいうと「オーマイガー」、ドイツ語では「オーマイネギッテ!」。「旅活」は「そんなにおかしいか?ここで「受け」は狙ってないぞ~ 空港カートは前に進みます。
君らの先祖たちが丹精込めて作った世に誇れるバイエルンビールだろがー、こんなうまい物を2ケースも持って帰ってんだぞ何がおかしい。手伝えよー笑う暇があるなら」。
紳士的に解釈すると頑張って日本まで持って帰れよ!と声援を受けたように思えました。ほんと、このビール2ケースこの先どうなるんでしょう?
ルフトハンザのチェックインカウンター
ようやく見つけたミュンヘン → フランクフルト行き(国内線)「Lufthansa」のチェックインカウンター、わたくし「旅活」はドイツ語話せません。担当の大柄なドイツ人女性が困った顔つきでこちらに来て言うには「超過料金」が発生するとの事。
その左横には更に大きなバイエルン衣装を着た楽団がチェックインをしていました。大柄な男性が大きな楽器を持ってチェックイン中。話は数日戻って当時はミュンヘンの街中(まちなか)に「JALの事務所」がありました。「超過荷物があるので事前許可の申請」を済ませ、「レター」を書いていただいてました。このレターを見せれば超過荷物も大丈夫!
これを取り出して見せて「解決」!。と思いきや、これでは足りない。超過料金は必要と、結構その金額が高くユーロの前のマルクの時代、どっちであっても超過料金は10万円を超えてました。10万円超えの高級ビールになろうとしていたのでびっくりです。
10万を払う気にはとてもなれません。もしかして1990年代であればロマネコンティを買えたかも知れませんね。
JALさん助けてー
さて、皆さんだったら解決に向けてどのように行動しますか?
「旅のトラブル」は旅行者には結構起きるものです。先例に学ぶのもいい解決方法になります。
「旅活」は10万円は絶対に惜しい。そんな財布に入ってないし! JALカードで払うこともできますが、10万円のビールは「ボッタクリ・スナック」以上です。そこで考えたのが空港内でJALカウンターを探して、超過荷物の更に追加申請を考えました。
JALカウンターに着きましたが誰もいません。当てが外れました。左右のカウンターも空です。後で知ったのですが、日本の空港で見かけるように朝から晩までJALのGHさんがいらっしゃるわけではありません。飛行機が到着・出発する数時間前に来られるのです。結局、進展はありませんでした。
再び、Lufthansaカウンターへ
再び、Lufthansaカウンターに戻りました。
さて、皆さんだったら、大柄なLufthansaの係の女性になんて言いますか?
特にドイツ人気質ってどんなイメージですか? 堅い、頑固・・・偏見カモしれませんが一般的にありませんか?
そこで一言、一体何語で話したかは分かりません。
旅活いわく「JALに行って超過荷物の追加申請をしたかったが、JALカウンターはCloseでした。追加料金は払えないので、大好きなビールを日本で待つ妻に飲ませてあげたかったが、あきらめます。どうか、このビール2ケースをゴミにしてください。私は持ち帰りません。」と
ポイントは「ドイツ語で話す事」ではありません。
ポイントは「ドイツ語で話す事」ではありません。
伝えたい事、訴えたい事を正直に言う事です。え?何語で話したんだろう? 今でも分かりません。そうこうしているうちに、つまりチェックインカウンターでトラブル{(TravelとTrouble )の原因はわたくし「旅活」です。}が起きているということで。
大柄女性系員の代わりに更に大柄のドイツ人男性、Lufthansaの上司らしき名札の色が違う方が来られたので「旅活」は再度言いました「ビール2ケースをゴミにしてください。持ち帰るための追加料金が払えません。」というと、「ゴミにはできない。自分でやれ」と。
「ドイツビール2ケース」全部ゴミにしてください!
イヤイヤを表現するために首を横に振りながら「ドイツビール、バイエルンビール2ケースをゴミにしてください。」そう言うとLufthansa男性は残念そうに「自分でやれ」と返してきた。
ドイツが世界に誇る罪なきドイツビールをゴミにする事に本人こそ手は出さないものの「自分でやれ」と指示、同意している事に変わりはない。
もし心が痛む彼ならば「ドイツ人の誇り:先祖たちが作り上げてきたドイツビールの歴史、開発研究、ビールを囲んで友がいた、家族がいた、親戚がいて文化を育んできた長い年月、この重みがドイツ人が作るドイツビールにはある。」と信じたい。
旅活は、ドイツ語はほとんど無理、英語は単語がいくつか。文法まるでだめ。会話は適当。
安心してください。
この場で使った言葉は、首を横に振ったり、ノー ノー ノーと否定を表す「kein、NeinやNicht」を連発するという単純なものです。keinやNeinとNichtを3つも使ったのには理由があります。この場でどれが適切な単語か分からないからとりあえず3つ使ってみた。 「否定 無い 無し いいえ」みたいな意味
すると搭乗するお客さんも含めてみんなの視線はこちらに向き集まってきます。論点の中心にある物が「ドイツビール」なので、通常ビールで美味しい話はあるものの、トラブる訳が無い!
他のお客さんの眼を借りるなら「どうしたの、なにがあったの、鋭い視線でなくてもこっちを見ると分かる 何せ「ドイツビール2ケース」ですから、凝視する視線は微笑みに変わり」後から追いかけてくる疑問は2つ。1)きっとあの日本人も私と同じくビール好きなのね、でも、何でトラブっているのでしょう? あー超過荷物ね。
載せてあげればいいのに、ビール2ケース持ち込む日本人なんて、ワタシ、はじめて見たわよー。 2)ゴミにするってドイツビール2ケースもゴミにさせようとしてるのかしら? ・・・SNSがある時代だったらバズったに違いない。
通常業務では、チケット、パスポートを見せてスーツケースを預けてタグを貼られて、「行ってらっしゃい」と声をかけられて はい終わり。いわゆる Yes Yes Goodbyeがノーマルな業務である世界。
カウンターで否定的な言葉や表現をする事は今までの海外空港ではほぼ皆無であった。旅活も初めてみる光景である。あ、中心にいたので光景は見れない中の人。主人公!
そのLufthansa男性とのやり取りを左側にいた楽団の皆さんが聴いていた。その内のひとりがLufthansa男性に声をかけてきた。その男も大きい。180cmの私は彼らを見上げていた。ここでは背の高さは関係ない。
話は「楽団男性」と「Lufthansa男性」との大男2者会談。楽団の他のメンバーも搭乗手続きをして待っている間視線はこちらに向けていただいていた。Lufthansaの大柄女性は上司が来たからなのか既にステージから消えていた。トラブルは御免という事だろうか?上司に任せた!。しかしLufthansaの他の女性係員たちはこの話に興味津々集まってきていた。
よく言うとお客様とのトラブル・ケーススタディー実地演習ってさながらカモ。ここでも「受け」を狙ってはいませんが盛り上がってきました。ドイツ語の分からない私「旅活」はこのビール2ケースの事で話してくれていると。
いえいえ私のビール2ケースの事で話しているという事はアホでも雰囲気から伝わってきます。ここからは、耳を澄ましてよーく聞いてもドイツ語は理解はできません。心で聴くしかありません。
ネイティブドイツ語はさっぱり
ネイティブドイツ語はさっぱり分かりませーン。
楽団男性とLufthansa係員男性の大男2者会談を心で聴くに・・・
雰囲気から察するに、楽団男性が言うには
「この日本人はビール好きなんだよ、俺たちと一緒さぁ。他にいるか?ビール2ケースも飛行機で日本に持ち帰ろうとするヤカラが! きっとお土産なんだよ日本で待つ家族のために、頑張って持ち帰えろうとしてるんだろう、熱いじゃないかこの人! 載せてやりなよー!Lufthansaさん! 楽団の俺たちだって大きな楽器・重い楽器を載せてくれてるじゃないかぁ?」
まして、ドイツが誇るバイエルンビールだろ、それをこの日本人は止む無く「ゴミにしてくれ」って頼んでるんだろう。ドイツビールを「ゴミにさせる気かい?」
・・・えー人の創造力とは言葉の壁を超えて伝え来るもので~
「Danke schon に Bitte schon」
「ありがとう」に「どういたしまして」
話が終わって大柄なLufthansa男性は、厳しい顔のまま、僕「旅活」につぶやいた。「割れるかもしれないよ。日本までは無理かもしれない」と。
「旅活」の心の中の叫び!素直に「Wir(ビアでも我々の意味)、OK Bier nach Ja-pan bringen 」みたいに私にもわかる程度のドイツ語で言ってくれればいいのに。」頑固一徹が曲げてくれた瞬間でもあった。
それを察した「旅活」は、即答「カインブロブレム(ノープロブレム)、ルフトハンザは世界一安全なAIRLINEなので大丈夫!」って何語だったかは相変わらず不明であったが、初めて見せてくれたLufthansa男性の微笑みが何よりの証だった。
彼はビールケースを前にしてしゃがみ込み白い長いひもを用意してくれて1本1本動かないように結び付けてくれました。結局、楽団男性が言ってくれたおかげで、Lufthansa男性もゴミにせずに運んでくれることになり、お礼を述べました。
ドイツビールをゴミにする事なく、Lufthansaに載せてくれました。楽団男性へも日本的挨拶のおじぎをしてお礼を述べました。旅活の「Danke schon」に「Bitte schon」が楽団男性から帰ってきた。
その後、フランクフルトではJALに載せてくれて自宅まで1本も割れることなくドイツビール2ケースも帰宅できました。Lufthansa出発便のTravelのはじまりは「Troubelギミ」でしたが、無事に帰りつき家族で美味しい「ドイツビール」を頂きました。ビールよりも手荷物トラブルのこの話の方が「大うけ」でした。
1990年代に持ち帰った最初のドイツビール2ケースの内、1ケースを残しています。銘柄は「シュナイダーバイセス」。お気に入りの銘柄です。
シュナイダーバイセスでは特に「TAP6 Unser(私たちの)アヴァンティヌス」は「ビールのメルセデス」と呼ばれるほどの誉高きビール アルコール度数 8.2%。
アルコール度数:5.4%のヴァイツェンビール(小麦)ビールは「TAP7 オリジナル」。
「のみくらべセット」
写真は当時持ち帰った時の「Schneider Weisse」のケース
記念に1個残してましたが、ブログで紹介できてよかったです
旅行のトラブルまとめ
1.預かり手荷物の超過料金対応
1)超過料金を払う
2)超過料金が発生しないように手荷物の重量を予め測っておく。
3)無料手荷物範囲について調べておく
JGCはお得
4)楽団の方にお願いする ・・・ 笑
2.預かり手荷物の紛失対応
・預けた荷物を受け取れないことがある
プロフィール
・「旅活」は、夫婦でビール好きで旅好き(トラベラーズ)
・出張先のミュンヘンでドイツビーツと出合いその美味しさに魅かれビールへの探訪が始まりました。
・ビール好きが高じてドイツは「ミュンヘン」で開催される
世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」に参加
・「ミュンヘン」では4か月かけて「ドイツビール」だけを飲み比べ
・同じくミュンヘンで醸造所毎に経営されている「ビアレストラン」では
「ビール」と「伝統料理」や「季節料理」とのペアリング
・もちろん新市庁舎の地下レストラン(ラーツケラー)へも何度も行きました。
・帰国の際は、「ビール2ケース」を手荷物で持ち帰ってました。
※「ミュンヘン」へ「ドイツビール」、「ウルツブルグ」へは「フランケンワイン」を訪ねる旅をしています。主な旅先は「ドイツ、スイス、フランス」、旅の記事も読んでいただけると嬉しいです。
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。
お酒はなによりも適量です。のんだあとはリサイクル。
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僕はシニアの爺さん
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
旅行とビールが好きで国内・海外を旅しています。
旅行は家内と一緒です。
共に過ごした旅はいい思い出へとつながります
旅行には「JALカード」も連れて行っています。
日常生活でコツコツとマイルを貯め
貯めたマイルを特典航空券に変えて
JAL国際線ファーストクラスに乗ってドイツ旅行・フランス旅行へも行っています。
JALカードは1994年から2022年まで約30年間継続中の大切な1枚です。
ここ重要:まずは倍速でマイルを貯める方法
ショッピングマイル・プレミアムに入ると2倍の速さでマイルが貯まります。
JALカードを持っている人の実に80%の方が、「ショッピングマイル・プレミアム」に加入済 ※「80%」:JALカードホームページより引用